2016年6月10日金曜日

感謝「心の断捨離」


五月晴れの後楽園と岡山城
     のんびりと故郷に帰省!

先月久しぶりに、岡山県津山市の近くに住む高齢の姉夫婦を慰問のため、帰省しました。近年は、飛行機よりも新幹線の方が落ち着くので、こちらがよくなってきました。五月晴れに恵まれた旅行で、新幹線の中でのんびり、岡山駅に着いて10数年ぶりに後楽園を散策です。

何度も来たことがあり、歩きながら昔の思い出がよみがえってきます。カメラの絶景ポイントもいくつか発見し、途中で岡山名物・吉備団子とお茶をいただいて、まさにのんびりです。

2時間半余りの散策後に、岡山駅から津山線に乗り、約1時間余りローカル線の旅です。コーヒーを片手に周りの青葉若葉、旭川の水の流れをぼんやりと眺めながら、2両編成の電車は津山へと向かいます。津山駅からは途中までバスに乗り、迎えに来てもらいます。田舎の風景とその暮らしにどっぷりとつかりました。

三日間を過ごし自宅に戻った翌日、何か自分の心の中が変わったなと感じたのです。心に余裕ができたというか、忙しくやろうとしない、無駄なことはしなくなったという感じで、今もそのことは続いています。

     断捨離

これはいったいどうしたことなのか?このブログを書きながら、もしかして、“心の断捨離”ができたのではないかなと考えました。というのは、よりシンプルに考え、余計なことに手を出さないようになってきたからです。


「断捨離」というのは、ヨガの「断業」、「捨行」、「離行」という考え方から来ていることで、不要なモノを断ち、捨てることで、モノへの執着から離れ、身軽で快適な生活を手に入れようというものです。

モノも情報もあふれかえっている現代にあって、不必要なものを捨てるというプロセスを積み重ねると、身の回りをスッキリさせることが出来、自分の心をも整理して行くことが出来るということです。

現代は、いらないものをいかに捨てるかという知恵こそが、重要な事なのでしょう。

     心の片づけ

“断捨離”と言えば、“モノの断捨離”と共に、それ以上に大切なのが“心の断捨離”です。モノの片づけを通して、心の片づけもできるわけですが、“心の片づけ”に取り組むことだけもできます。

“心の片づけ”(心の断捨離)は、物を片付けるのと同じで、役立たない不要な考えを取り除き、より重要な事柄のために心の中のスペースを確保することです。定期的に心の中から不要なものを取り除くことですが、不要なものは、最初から入れないのが一番ではないでしょうか。

そうすることにより、余計なことで心配する、ストレスを溜めることから自分を守ることができます。心配事というのは、起きる前そして起きてから悩むことで2重にストレスになり、実際にはその90%は起こりません。

現代の私たちは、テレビやパソコン、スマホあるいは不要不急な買い物等々にどれほど余計な時間とお金を使っていることでしょう。それらを遮断して、静かな中にどっぷりと身をゆだねて、自分自身にしっかりと向き合ってみましょう。

私たちの心の中に入ってくるごみを綺麗にする“心の掃除と整理整頓”が、必須なのです。心の中の整理整頓は、毎日の積み重ねで心に余裕が生まれてきますが、あるタイミングでは、リフレッシュして心の大掃除が必要ともなります。


今回の岡山への旅には、せっかくの機会なので、あれもこれもしようといくつか用件が出てきましたが、どうもその気になれず、慰問とリフレッシュすることに目的を絞りました。

非日常の自然に触れ、今までと違った暮らしに触れ、自分も気が付かない中で癒されました。慰問の目的を果たし且つ心の中のごみが一掃され、リフレッシュされたことは、ほんとに恵みであったと感謝しています。



2016年6月10日    小坂圭吾